まいまい京都 モダニズム   7日見仏  TOP

  11月 8日(木) 晴
 
 昨日に引き続きまいまい京都に行く。 今日は山ノ内浄水場。 今年度一杯で廃止になる。
 以前から外を走ると、変わった形状の建物が気になっていた。 チャンス。 ぜひ見よう。
 
 
 朝一番寄り道をしたので、10時の集合時刻に遅れそうになる。
 
 最短時間コースを選んで、走る。 9時40分四条葛野大路。 もう間に合う。
 
 自転車を置いて地下鉄の駅に。 これが遠い。 イヤ深い。 かなり歩いて集合地点。
 
 今までで一番遅い集合。 9時50分ちょうどだった。
 
 昨日と違い今までに出会った参加者が何人かいる。 ガイドも苦い思い出のある西国街道と一緒だ。
 
 
 集合場所から山ノ内浄水場までは歩いて5分と掛からない。 まだ時間があると言って、外でガイドが始まる。
屋根の形状Yの字が目立つ
 
 「このYの字が何度も出てくる。 これがこの施設の特徴。」
 
 キノコが傘を開いて、中央部が凹んだ状態を半分に切ったらこうなるのかな。 これが重要な要素のようだ。
 
 ここの設計をしたのは、京大建築学の教授だそうだ。 そしてガイドはほとんどすれ違いの弟子。 つまり孫弟子かな。
 
 だから「モダニズム」の定義も僕とは異なる。 ガイドは今もモダニズムは続いているという。 そうなんだろうか?
 僕には違うような気がする。 外壁に装飾を凝らした建物は「モダニズムに反する」と思う。
 
 「栗原邸」や京都会館のような建物がモダニズムではないかと思う。 そしてその価値が評価されずに消えていくようだ。
 もう少し古い赤レンガ建造物などは外壁保存を含めて保存されているのだが。 モダニズムは保存されずに消えていくのか?。
 
 
 山ノ内浄水場に入る。 本館も同じ構造。 Yの寺の上にねじれた屋根が乗る。
 
 その構造を説明するのに 玉すだれを出してきた。
 
 「端は直線。 1本1本の線も直線。 少しずつずらせばこのようになる。」と、ねじって見せた。
浄水場本館浄水場全景
 
 本館2階に上り、浄水場の概略を聞く。 そこから全景を撮る。
 
 ガイドは建物にトユのないことを指摘。 屋根に降った雨は、へこんだ中央部に集まる。 柱の中にパイプを通してある。
 驚きそのもの。 何か変わった建物とは思っていたが、こんなにも変わっていたのか。
 
 
 その後浄水場を見学。
浄水場までの送水管
 
 内径165pの巨大な送水管。 受水井で流量調整されるとか。
 
 蹴上から御池通の下を通っているそうだ。 その下を地下鉄が通る。 だからやたら深い位置に駅があるのか。
 
 沈澱池の水はまだ濁っている。 薬品を入れて次第に固めていくのだ。
沈澱池沈澱池から見る本館
 
 京都では一番長い沈澱池。 85mあるそうだ。 そこを5時間かけて進む。 見ていても水の流れは分からない。 表面は風で逆に動いて見える。
 
 建物中に入る。 ロートを半分に切ったようでもあり、端は直線の奇妙な形。 これならいくつでも繋げ得る。
建物の中でガイド漏斗のような形状
 
 地下に下りていく。 ろ過水槽の断面を見る。 砂と砂利 それに水だけ。
 
 これで水道水になった。 もう眼で見ることはできない。
地下を進む写真を撮る参加者ポンプ室
 
 地下通路を進み、御池通を越えて北側に出る。 そこには地下に配水池とポンプ室だけ。
 
 
 これだけ大規模な施設が今年度いっぱいで廃止される。 エッもったいないナ。
地下に配水池新しい高区送水ポンプアルバムを見る
 
 配水池の横に新しい高区送水ポンプ室が出来上がっている。 水は新山科浄水場からくる。
 
 本館に戻って アルバムを見る。 でもここが無くなれば...
 
 
 外から見て一番気がかりな建物。 洗浄水槽だそうだ。
洗浄水槽を望む洗浄水槽洗浄水槽
 
 ろ過水槽には当然ゴミがたまる。 それを洗浄する目的で作られた。 高さは16m。 小学校プール2杯分の水を一気に流す。
 
 寝ころんで写真を撮ったが大きさを表現できない。
 
 新しい知見と謎のとけたので、頭が一杯になった。

 本日の走行距離 39.6km 走行時間 2時間 26分 平均時速 15.1km/h 7日見仏  TOP
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