龍馬の伏見   top

  10月 2日(日) 曇
 10月になって急激に寒くなった。 これほどの温度が下がるのは寒いの表現に合う。
 走り出す前は一枚長袖を羽織る必要がある。 温まれば脱げばいい。
 
 
 さて 今日は歴女が喜ぶ、「龍馬と伏見」をタイトルに走る。 今までに行ったことのあるところばかり。 目新しさは欠ける。
 
 
 スタート地点は京阪六地蔵駅。 近くにJR・地下鉄東西線の六地蔵駅もある。 ここをスタート地点に決めよう。
 
 駅前を西に向かって走り出すと、すぐ外環状線に出会う。 
 左折し二つ目の信号を左折。 すぐ線路を渡る。 そこで右により山科川の堤防を走る。 ダートだが走れる。
 
 1.7km 山科川0km距離標がある。 先が宇治川。
宇治川と合流山科川0km距離標
 
 ナゼ山科川0km距離標か? 六地蔵辺りは地面が低く、水害の常習地帯で有名だった。
 山科川の改修と宇治川の水位低下で、水害が減っているが、天ヶ瀬ダムが機能を失えばもとの木阿弥になる恐れは残る。
 その記憶に留めるべき地点なのだ。
 
 宇治川の堤防は舗装されている。 右岸を下流にしか進めない。 宇治川の45km距離標から上下の観月橋を望む。
上下の観月橋近鉄の鉄橋
 
 すぐ近鉄京都線の鉄橋。 川の中に橋脚のないアーチ橋。 当時東洋一と称されたとか。
 建設当時軍部の力が強く、訓練に邪魔だからと橋脚を作らせなかったそうだ。
 
 タイトルと違う内容が続く。 伏見というと大手筋が一番の中心だが、離れたところも伏見。 しばらくは...
 
 
 観月橋・近鉄の鉄橋を潜って進むと、またダートに戻る。 ここのダートはシッカリしてるから雨でなければ大丈夫。
 
 道なりに堤防に上がれば、目の前に三栖の閘門が見えてくる。
三栖の閘門閘門資料室昔の伏見港の絵図
 
 2.4km/T 4.1km 三栖の閘門は現在十石船の船着場になっている。 閘門の機能は宇治川の水位が下がったおかげで機能しなくなっている。
 閘門の機能を実際に体験するとなると、非常に難しいのではないか? 幸い僕はオランダのカナルで体験している。
 
 日本にもまだ現役の閘門はあるが、大阪毛馬の閘門で動いている船を見たことがない。
 
 
 伏見港は南北に広い。 北のほうに角倉了以の碑がある。 江戸時代に高瀬川を造ったことで有名。 
伏見港角倉了以の碑伏見港の橋
 
 今は公園になっているが、昔は水運が重要な運搬手段だった。
 
 1.7km/T 5.8km 寺田屋に着く。 龍馬夫妻の像は先日の写真に任す。
龍馬夫妻の像
 
 実は寺田屋の開館を待っていた女性二人に写真を頼まれ、自分の写真を失念していた。
龍馬通り寺田屋の周り
 
 ここで襲われた龍馬は右手に深い傷を負って逃げ出す。 そして... 材木小屋に隠れる経路は分からない。
 
 寺田屋から少し北に油掛通がある。 そこには日本最初の京都電気鉄道(市電ではない)が開通した碑がある。
 その後京都市電に買収されて、1970年(昭和45)4.1に廃止されるまで走っていた。
市電(電気鉄道発祥)の地
 
 大手筋通を少し西に行くと、濠川に出合う。 そこに 龍馬の隠れた材木小屋の碑。 0.7km/T 6.5km 一緒に居た三吉は薩摩藩邸に駆け込む。
龍馬の隠れた材木小屋
 
 すぐ近くに松本酒造の近代化遺産がある。 レンガ造りの煙突と黒壁の酒造蔵。
 傍の溝に見えるのは、古高瀬川。 終末は伏見港に収まる。
 
 傍の東高瀬川の堤防でロケが行われている。 昭和のはじめの...
近代化遺産ロケ風景
 
 1.4km/T 7.9km 薩摩藩邸
 急を聞いた薩摩藩は藩旗を掲げた船を仕立て救助に向かう。 薩摩藩邸に龍馬と妻お龍は匿われる。
薩摩藩邸龍馬は篤姫も
 
 龍馬と妻お龍は所司代の請求にも差し出されず、霧島に向かって旅に出る。 薩摩藩の船で。 これが日本最初の新婚旅行といわれている。
 
 ところで、龍馬が寺田屋で襲われるが、寺田屋事件ではない。 別に寺田屋事件が存在する。
 
 それは 改革派の薩摩藩士が寺田屋に集まっているところを、藩主(保守派)の命により討ち入るのが寺田屋事件。
 
 近くの大黒寺に薩摩9烈志の墓がある。 西郷隆盛の揮毫がある。
大黒寺九烈志の碑九烈志の墓
 
 ここから東高瀬川に戻り、伏見情緒を楽しむ。 七瀬川合流から、七瀬川沿いに進む。
 ある一角。 平屋の集まり。 その一軒があの... 市電住宅の最後の一軒。
七瀬川今も残る市電住宅と屋根の丸み
 
 3.7km/T 11.6km 住宅難から市電の車両をそのまま住宅にした、戦後の歴史。
 
 ここから少し行くと、二つのセンターに出会う。
 一つは 「エコセン」 もう一つは「科学センター」。 正確にはエコロジーセンターと青少年科学センター。
エコロジーセンター青少年科学センター
 
 どちらも入場しないと値打ちが分からない。
 
 ここからJR稲荷駅に向かう。 伏見稲荷大社。 稲荷大社の総元締め。 その正面。
JR稲荷駅ランプ小屋旧東海道線案内
 
 稲荷駅は旧東海道線だった。 ここから山科を経て大津に線路があった。 廃止されて今はほとんどが名神高速になっている。
 ちなみに旧逢坂山トンネルも名神高速の近くに遺跡がある。 大津側は残っているが、大学の地震観測所に使われている。
 
 旧東海道線を探してみる。 宝塔寺辺りから線路と道が離れだす。 これだ。 3.2km/T 14.8km
宝塔寺辺り宝塔寺辺りゆるい上りは線路跡
 
 大きく円弧を描いて道路は名神高速にぶつかる。 2.2km/T 17.0km
名神高速に合流
 
 ここからは旧東海道線と名神高速と重なるのだな。
 
 すぐ下りに変わる。 外環状にぶつかる手前に、旧山科駅跡。 2.6km/T 19.6km
旧山科駅跡
 
 ここから六地蔵駅までは4.3km/T 23.9km。 北に向かえばほぼ同じぐらいで山科駅に着く。 お好きなほうに。

 ほぼ24kmの伏見に街を走る。 龍馬や鉄道開設に関係ないところもあるが、ガイドブックに載ってないところも多い。
 
 ポタリングで走って、写真を撮って、およそ2時間15分の旅。 ポイント毎に見物しても半日で回れる。
 もし興味が湧けば走ってください。 もちろんこれ以外の見所もたくさんありますが、今回は省略。

 本日の走行距離 40.6km 走行時間 2時間 24分 平均時速 16.9km/h TOP
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